30代からの司法予備試験

理系30代が法律を勉強するブログ

憲法の教材

相変わらず民法はとっつきにくいと感じているものの、
いつまでも停滞していても仕方ないので気持ちを切り替えて憲法を勉強してみることにした。

憲法の教材にはこれが良さそうだった。
色々な口コミを見る限り、憲法の教材で一番評判がよく入門書としても基本書としても良さそう。
まだ40ページほどしか読んでいないけれど、評判通り読みやすそうではある。
判例について詳細な説明がないので判例については補足的な教材が必要かもしれないが、骨子はつかめると思う。

憲法民法や刑法と違って正義論や人権とは何かということを論じる哲学チックなものなので、元々そういう興味があった自分には馴染みやすい分野かなと思う。
憲法は哲学、刑法は社会規範、民法は揉め事の予防解決策、という感じがする。
特に憲法97条は痺れた。

この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

ソクラテスベンサムを経ながら論じられてきた幸福論とか正義論の系譜をこの一文に感じ取ることができる。(言い過ぎかもしれない)
法律のなかで一番好きな条文を聞かれたらこれを答えると思う。